こんにちは。
突然ですが、有機フッ素化合物(PFAS)という言葉を聞いたことはありますか。
ピーファスと読むそうです。
PFASとは?
有機フッ素化合物には様々な種類がありおよそ12000種類あるそうですが、PFASはその総称です。
その一部には人体に影響を及ぼすものもあり、発ガン性が認められているものもあるそうです。
このPFASは工業製品なども含め私たちの生活に幅広く使われているそうで、
泡消火剤やテフロン加工のフライパンにも含まれているようです。
特徴としては、撥水性にとても優れていたり、油と反発する性質があるので、
ハンバーガーなどの包装紙にも含まれているそうです!
また、PFASは自然界には全く存在せず、人類が作り出した完全な人口的物質です。
PFASのこれまで
そんなPFASですが、ここ数年日本各地の水源や土壌から検出され問題となっています。
感覚的には昨年から大きく注目を集め始めていると感じています。
そして今年に入り、南は沖縄、大阪や兵庫、浜松や北海道などで、水源や土壌から高濃度の検出が相次いでいます。
また私が住んでいる多摩地域でも、昨年に市民団体が付近の市町村の住民の血液検査を数百人単位で行い、米国が発表している人体内の基準値を上回る結果が出ているようです。
特に国分寺市、立川市、国立市では検査を受けた60%から80%以上の方が基準値を上回っており、
地域住民が長年水道水などから摂取し続けている状況が伺えます。
PFASの厄介なところは、体内に入ってからの残存率(残存年数)の高さです。
1万種類以上あるので一概には言えないのですが、物質の半減期(その物質が及ぼす影響度合いが半分以下になる時間)が30年以上のものもあるなそうで、体内から消失する前に次から次へと吸収していき、体内に蓄積されていくことになります。
現在PFASの中でも特に影響を及ぼすと言われているPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン)の半減期は、最短でも3年以上、最長で約30年だそうです。
原因
本来自然界には存在しないPFASがなぜ人の血液中に含まれている状況になったのでしょうか。
今、全国各地で特に問題になっている地域に共通しているのは、米軍基地や自衛隊駐屯地、そして工業地域周辺であることです。
多摩地域については、横田基地からの流出が疑われており、わかっているだけで過去3回の泡消火剤の漏出があったことを米軍側も認めています。実際にはもっと昔の昭和の時代からも漏出があったのではないかと思えてなりません。
基地から流れ出たPFASは、川などを通じて周辺の下流地域に長い年月をかけて運ばれ、各地の土壌に浸透していきます。
以外に思う方もいるかもしれませんが、私たちが普段飲んでいる水源の中には井戸水を利用しているものもたくさんあります。
もちろん井戸水をそのまま飲むのではなく、地域の浄水場で井戸水をろ過・浄水し、水道水として水道管に送っています。このとき菌や微生物などは殺菌された状態ですが、PFASに関しては除去されにくいため、そのまま人体に入りやすい状況のようです。
しかし自治体側でもここ数年、基準値以上のPFASが検出された井戸は使用停止とするなどで対策は行っています。
水道局や各自治体でどこの浄水施設や井戸水が停止しているか。どれくらいの値が検出されたのかは公表しているので、気になる方がいれば是非調べてみてください。
PFASの今後
そんなPFASについて、自分は大丈夫なのか心配な方もたくさんいらっしゃると思います。
血液検査をしてみて自分の体の中のPFASの量を調べたいところなのですが、現在日本では個人での血液検査をしているところはないそうです。
先述の多摩地域の市民団体は、京都大学と連携し、特別な装置を使って分析を行ったそうです。
しかし、いくつかの医療法人団体では今後個人での検査もできるよう準備をすすめているそうなので、
できるだけ早い実現を願っております。
PFASの人体に対する影響についてはまだわかっていないことがたくさんあるそうで、
まさにこれから様々な研究が各国で進んでいくと思われます。
どの種類のものをどれだけ摂取したらどのような影響が出るのか、それがわかるまでは可能な限り摂取しないよう心がけるしかないでしょうか。
先日の市長選で当選した立川市長は、市独自でPFASの実態調査を進める旨発表致しました。
また、環境省は国レベルでの調査・対策を行うべく、来年度予算の増額や専門家会議の設置を進め、今後PFASに対する明確な基準を定めていくそうです。
私たちの声や一票などで自治体や国に積極的に動いてもらうよう働きかけていきたいですね。
またPFASについての新情報やグッドニュースがありましたら随時書いていきたいと思います。
ちなみにわが家では
PFASの除去技術は今現在すでにある程度確立されているそうで、
逆浸透膜という水処理技術によって除去することが可能らしいので、井戸などにはそういった対策を行う自治体が多いようです。
また、活性炭でもある程度除去はできるそうなので水道に活性炭の浄水器をつけると多少は減少できるようです。(気持ち程度かもしれません。。。)
わが家では、嘘か誠かわかりません、体内に入ったフッ素化合物を排出できるかも 的な高濃度ケイ素を使ったカプセルを使っています。
体内からなくなってくれたらいいなぁくらいの気休め程度に(笑)